マンション購入の思わぬ落とし穴 / 新築マンション購入の際に通うべきはモデルルームではない。



photo credit: jaumescar via photopin cc



横浜でのマンション購入に限らず、すべてのマンション選びの際に重要なことと思うのは、とにかくそのマンションの周辺の環境や立地というものを重視して欲しいということです。


正直、内装は完全に後回しにする判断基準だと思います。


もちろん、最低限、欠陥マンションでないか、など根本的な不安があってはいけないので
責任のとれる、しっかりした売主を選ぶとか、安全性基準の確認は必要ですが

それを超えて、細かい最新の設備などに目を眩まされないようにしましょう。


とにかくまず、立地、環境です。


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◇通うべきはモデルルームではない



どうやって、その環境を判断するのか。

特に新築マンションの購入であれば、頻繁にモデルルームに足を運ぶことになると思いますが
その回数以上に現地に足を運ぶべきです。



地元に住んでいて、そこで物件を探すならば、良くその土地のことはわかっていると思いますが
それでも思い込みと油断は禁物。
さらに慎重に検討すべきです。


かつて、私が仕事で遭遇したこんな例がありました。


そのマンションは麻布の素晴らしいエリアにありました。

築浅で、売主もしっかりしていた高級マンションでした。

しかし、所有者が売りたがり、そして希望の値段で全く買い手がつきませんでした。


何故か。

そのマンションの周辺の環境は素晴らしかったのです。

ただ、その部屋のリビングの正面から、隣の街の大きな病院が丸見えだったのです。

周りが素晴らしい低層の住宅街だっただけに、その病院の存在は際立ちました。

そして、そこから徘徊をする入院されているご老人の姿が毎日見えたのです。



もちろん、病院や病人に罪はないし、気にしなければいいだけです。

ですが残念ながら、近くにあれば安心といわれる病院も、
窓から見える病院となった瞬間にマンション資産としては嫌悪施設と呼ばれるようになります。

完全にマイナス要素です。

入院している患者さんまで見えるとなると、もう最悪です。


皆で食事を楽しむリビングから、病気の方が毎日見えるのを、好ましいと思う人は少ないでしょう。


実は高級なエリアほど、そのような欠点があると、評価が驚くほど下がり、買い手がつかなくなってしまうのです。


持ち主は、そのマンションをモデルルームで見て、建設前に購入しました。新築ではよくあるパターンです。

さらにその所有者は麻布育ちでその病院のことも知っていました。しかし、距離があるため、まさかリビングから筒抜けだとは全く想像できなかったのです。

完全に落とし穴でした。

このようなリスクはモデルルームでは絶対にわかりえないことです。



◇現地を見て、さらにあらゆるリスクを想像する



特に建設前の新築や、実際の部屋を見れないで購入する際は
これでもかというぐらい、様々なリスクを想像して、判断すべきです。

この土地を良く知っているという思い込みも禁物です。

そのために、まず、とにかく現地に何度も通い、あらゆるリスクを洗い出して検討をすべきです。

とにかくそれを徹底して、慎重に物件を検討して下さい。




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